残念ながら今日はあまり星が出ていない。


だけどそのお陰か月明かりが綺麗に見える。



『今日も夜空を見てるのか?』



振り返るとシエルがドアに寄っ掛かりこちらを見ていた。



「うん、眠れなくて」



私の隣に腰をおろし、おでこに優しくキスをしてくれる。


最近顔が疲れてる。


お仕事大変なのかな。


ッッ!?



『瑠花があまりにも見つめるからキスしたくなった』



一瞬にして顔が熱くなる。


1日一回は必ずキスをしてくれる。


私が怖がるような事は絶対にしない。


その優しさを嬉しくも感じ、自分が情けなくも感じる。