シエルは私を包み込むように優しく抱きしめた。



「シ、エル……?」

『ずっと俺の傍にいてほしい』



今……何て…………。



『本音を言えば瑠花が帰りたいと言っても帰したくない』

「本当に……そう……思ってるの?」

『あぁ、できれば男の目に触れないようずっとここに閉じ込めていたいよ』



どうしよう……夢でもみているみたい。


嬉しくて涙がどんどん溢れてくる。


私はシエルの気持ちに応えるように、背中に腕をまわした。



「私も……シエルの傍にいたい」