うとうと仕掛けたところで気を取り直して起き上がる。
(やべえ〜っ、寝ちゃうところだったよ)
ベッドの傍の机の一番上の引き出しを開けると、中は筆記用具等で『ゴチャゴチャ』としていたが、一万円札が三枚程見える。
(さて、行こうかな!?)
葵はお金を下のスエットの右側のポケットに突っ込んで部屋を出た。
台所で夕飯の支度をしている母親が葵の階段を下りて来る音に気付く。
「出掛けるの?」
「うん、ちょっとそこまで…」
「もうすぐ晩ご飯だし、美優も…」
後に続く言葉は分かっていた。少し罪悪感を覚えながらもその言葉を振り切るかのように綺麗に並べてあった運動靴に足を突っ掛け外に出た。
車庫に回ってシルバーの自転車を家の前まで出す。
「出掛けるの?」
自転車に乗り掛けの時、突然後ろから声を掛けられる。
頭を三つ編みにした小柄な目のクリッとした可愛らしいセーラー服姿がそこにはあった。
妹の美優だ!
「ああっ、ちょっとそこまで…」
(やべえ〜っ、寝ちゃうところだったよ)
ベッドの傍の机の一番上の引き出しを開けると、中は筆記用具等で『ゴチャゴチャ』としていたが、一万円札が三枚程見える。
(さて、行こうかな!?)
葵はお金を下のスエットの右側のポケットに突っ込んで部屋を出た。
台所で夕飯の支度をしている母親が葵の階段を下りて来る音に気付く。
「出掛けるの?」
「うん、ちょっとそこまで…」
「もうすぐ晩ご飯だし、美優も…」
後に続く言葉は分かっていた。少し罪悪感を覚えながらもその言葉を振り切るかのように綺麗に並べてあった運動靴に足を突っ掛け外に出た。
車庫に回ってシルバーの自転車を家の前まで出す。
「出掛けるの?」
自転車に乗り掛けの時、突然後ろから声を掛けられる。
頭を三つ編みにした小柄な目のクリッとした可愛らしいセーラー服姿がそこにはあった。
妹の美優だ!
「ああっ、ちょっとそこまで…」