学校帰り。 夕方の公園。 なかなか泣き止まない僕の幼なじみ。 「大丈夫だよ、レイちゃん。 だからそんなに泣かないで。」 そんな優しい声もかけられない。 ましてや「僕が隣にいるから。」なんて 言えるはずもなく。 ただ、ただ隣に座っているだけ。 僕と君は 一緒に遊んで 一緒に笑って 一緒にケンカして 一緒に大きくなったけど 恋した相手は一緒じゃない。