「寒くないか?」 「うん、あったかい…」 向き合いながら寝てるんだけど、不思議と心の中は穏やかでいられてる どうこうしたい、という気持ちが全くほどない 「…悠真さん…」 薄暗がりでも楓の口が動くのが微かに判る 「うん?」 楓の頭を撫でながら、髪柔らかいなあ、なんて思う 「あ、あの…!」 何やら言いにくそう…何だろうか? 「どうした?」 「あの………… 手…つ、つなぎたい………なあ、」