「おじゃましまーす…」 「どーぞ」 まるで初めてできた彼女のようなこのドキドキ感 いや、今までの付き合いがちっぽけに思える 「殺風景ですね…」 「男はそんなもんだろ…」 葉月は物珍しそうにキョロキョロと見渡している 「後藤さんは、いいのか?」 学校からずっと思ってたことだった 訊こうか迷ってたが…さすがに部屋が隣なんだから無視するわけにはいかない