友達──!? とてつもなく嬉しかった。 友達に私のことを大好きって言ってもらえたこと、友達という存在が出来たこと。 今まで親にも、家族にも、友達にも言われなかった─… むしろ悲しい言葉が返ってくる。 辛かった…… あの日のようなことは起こって欲しくない。 もう二度と逃げたりもしたくない。 「絶対──!」 私は強い拳を握って決意した。 過去を思い出すと、涙が出てきそうになる。 もう弱くなりたくない。臆病になりたくない。 だからもうそこまで出てきそうな涙を必死にこらえた。