───カサカサ
僅かに布のこすれ合う音で目が覚めた。
「果夜、先に起きてたんだ?眠れた?」
「うん…。寝れた…」
果夜は何を思っているのだろう。
弟と愛し合った事。
でも、怖くて気持ちを聞き出せない。
間違った勇気。
オレの事、好き?→こんな事する蒼斗なんて嫌い
そう言われたら。
今まで感じていた果夜の体温は、スッと氷のように引いてしまう。
だから聞かずに果夜の長い髪にキスをした。
「ゴメンネ、蒼斗…」
「…何が?」
「こんな想いさせて、こんな事させちゃって…」
「何で?後悔してる?オレは果夜を想っちゃいけない?」
「違う!そんなんじゃ、ない…。でも…これっきりにしよ?元の姉弟に戻ろうよ?」
元に戻る?
愛し合ったばかり、肌を重ねたばかり。
なのに戻る?
オレにはできねぇよ。
今だって、これからだって、やっぱり果夜が好きで。
毎日触れ合いたい。
けれど。
もし、オレがNOと言ったら。
きっと果夜は姉弟以上の壁を作るんだろうな。
僅かに布のこすれ合う音で目が覚めた。
「果夜、先に起きてたんだ?眠れた?」
「うん…。寝れた…」
果夜は何を思っているのだろう。
弟と愛し合った事。
でも、怖くて気持ちを聞き出せない。
間違った勇気。
オレの事、好き?→こんな事する蒼斗なんて嫌い
そう言われたら。
今まで感じていた果夜の体温は、スッと氷のように引いてしまう。
だから聞かずに果夜の長い髪にキスをした。
「ゴメンネ、蒼斗…」
「…何が?」
「こんな想いさせて、こんな事させちゃって…」
「何で?後悔してる?オレは果夜を想っちゃいけない?」
「違う!そんなんじゃ、ない…。でも…これっきりにしよ?元の姉弟に戻ろうよ?」
元に戻る?
愛し合ったばかり、肌を重ねたばかり。
なのに戻る?
オレにはできねぇよ。
今だって、これからだって、やっぱり果夜が好きで。
毎日触れ合いたい。
けれど。
もし、オレがNOと言ったら。
きっと果夜は姉弟以上の壁を作るんだろうな。