「ねぇ?私ね直孝の事、待ってるからね…」


私は、病室を出る。


私は、水族館に行った。



ここに来れば直孝に会える気がした。


1番近くにいる気がしたから。


どうして起きてくれないの?


直孝は、寝ぼすけになっちゃったね。


私ね……直孝が目を覚ましてくれれば…それだけでいい。


側にいて笑い合えれば…それだけでいい。


他に…なにもいらない。


だからお願い。


目を覚まして。