君と私とときどき君と




それから実瑠は、山崎から袴の着方を教わった。


のちの少女Mは語る。
「なんていうかですね。年頃のオンナがすっぽんぽんなのにあれだけ無表情だと・・・さすがに・・・」




山崎「じゃ、副長室に行こうか~」


実瑠「はーい!!」



部屋を出ていく山崎のあとを追う。
しっかり襖も閉めて、失礼しましたというのも忘れない。


なんていうか、もうこの屋敷の構造を覚えてしまった。

まあまだ、一部しか行けてないけど。
副長室に行く前に、山崎は立ち止まっていった。


山崎「いい?実瑠。お前はこれから男としてすごさなきゃいけない。そのことだけは忘れるなよ。無意味に男の前で肌を露出させるな。一人称は僕か俺だ。私なんていうんじゃない。そして、あまり甲高い声でしゃべるな。」


実瑠「え・・・っ?う、うん・・・??はい・・・」


山崎はとても真剣な顔つきをして言った。
つまりは女だって思わせる行動をとらなければよいのだろう。
簡単だ。
・・・いや、たぶん無理。