実瑠「山崎って器用」
山崎「いつ誰が呼び捨てにしていいっつったよ。」
実瑠「山崎さん!」
山崎「なに~?」
実瑠「その・・・器用ですね。手先。」
くす、と山崎が笑う。
山崎「まあね。これでも医者の端くれだし~?」
そういった山崎の言葉には、どこか嬉しそうな感じがした。
山崎「はいできたよ~。これからは自分ひとりでできるようになろうね?」
実瑠「はい!」
今思うが、山崎は逆らえない。
なんというか、衰えかけた野生の本能がそう告げている。
山崎「それと、次は着物の着付けを教えてあげるね~。教えるのは今で一回だけだから、しっかり覚えるんだよ。」
実瑠「はい!!」
実瑠は今着ている着物を脱いだ。
もう、照れなどいらない。
この男の前では、無用だ。
ていうかもう見られたし。
山崎「・・・随分とすぐに脱ぐんだね。またうだうだいうのかと思った。」
山崎が目を丸めていった。
実瑠「はい!もうそういうのは無駄だってわかったんで。しかも山崎さんは恋愛対象外ですし!」
山崎「それもなんかムカツクね~」
実瑠「いたっ!いたたっ!!やめっ!腹の肉をつまむのは本気で傷つく!体も心もいたい!」


