私の心から、あいつへの気持ちを消しちゃうから。

だから、私は決して、

紅い梅の香を忘れることはない。

どんなに時間がたっても、

私は、あいつを一途に思い、

自分から、あの、

優しい梅の香に、

魅せられたままでいよう。

あの優しい香りに包まれたまま、

いつまでもあいつを想っていよう。

梅の香は、一生忘れないでいよう。

あいつを、



 一生忘れないでいよう…―――


            ~end~