繋いだ手は、 固くて、大きくて… 負けないぐらい強く握ったけど、 折れそうなぐらい強い力に負けた。 「迷子になるなよ?」 「子供じゃないもん。」 「またむくれてる〜。」 「むぅ」 「離すんじゃねーぞ!」 「離さないもん。」 今日この手を離したら、今度こそしばらく逢えない。 ずっとそばにいて、なんて言えないや。 動物園を出て、ゲーセンへ向かった。 またモノレールに乗ったけど、 涙は出なかった。 まるで、絡まってた糸がほどけたかのように...