天がいなくなった病室は、 静かで、物足りなかった。 「天ちゃんを、よく彼女にできたわね。」 「なんだよ、その言い方。」 「アンタみたいな人を…」 ちょっとカチンときた。 「もったいないわぁ。」 「もったいないってなんだよ。」 「アンタには可愛すぎて、性格美人だからもったいない。」 「ひっど。」 たしかに、俺も思う。 バドミントンはすごいし、勉強も結構できる天。 誰にでも優しくて、かわいい。 おまけにすごいモテてる。 俺はその反対なのに。 天、彼女になってくれてありがとう− 終