『はぁ…香音、行かないの?』

「行く行く!」







朝からなんでこんなカップルの相手をしなくちゃいけないんだ。

しかも、2人とも意地張り合うし…。

せめて普通のカップルならいいんだけど、どうやらこのカップルは無理らしい。







「ねぇ裟癒ー、」

『なに…』







香音も私と接するときと同じように涼に接してれば、あんないがみ合いに発展することもなかったんじゃないかな…。

まぁ、所詮はあの2人だし。

今の距離が一番だったりもする…、と思っていたい。