『進展もないし、連絡すらとってないって』
「電話しちゃえば?」
『いや、亜里沙に言われてもこっちにはこっちの事情があるから』
「またまたー」
本当に、連絡も取ってない。
それに向こうにとって私はただの友達か、それ以下くらいにしか思えてないんだろう。
それがわかってるから、そう感づいてしまったから。
だから余計に何もいえないんだ。
『亜里沙…私なんかより香音のほうがからかいがいあるでしょ、』
「香音はだって、ワンパターンだから飽きちゃったんだよね」
『だからって私に来ないでくれないかなぁ…』
今何をしてるのかもわからない状態で、
連絡すら取ってない状態で、
よく好きでいられるよな…なんて。
いろんな人に言われた。
最近は自分自身でもそう思うけど、それでいいんだ。
好きに理由は必要ないから。
ただ、純粋に好きなだけだから。
