「裟癒、行こうっ」 『…うん』 あ、またみたことある顔。 同中バスケ部所属だった、浅海亜理紗(センカイ アリサ)。 最終的に部活で一番仲がよかったのは亜理紗かもしれない。 『…ふぅ、』 ダンッダンッと、ドリブルの音が体育館内に響く。 久しぶりかもしれないな、こうやって試合するの。 受験終わってからも、あまりボール触れてなかったし、この感覚自体が懐かしいかもしれない。