君が望んだ永遠




あたし……
何でホッとしてるんだろ?


女の子が去った後も
1人 黙々と考え続けた。


そのせいで
気づかなかったんだ。

――――後ろの存在に。



「幸音ちゃんっ」


「っ!!?」



驚いて飛び上がりながら
後ろを見ると
何とも嘘臭い笑みで
あたしを見る雪原……。



なぜにバレたんだ?!



「な~に覗き見してんの?
悪趣味~(笑)」


「違うから!
あたしは通り過ぎようと
したの。でも……」


雪原が……

雪原がいたから――――