君が望んだ永遠




「そうだよ。
僕はずっと傍にいるよ」


そう言って
濁りのない笑顔を母さんに
届けた。


そしたら
母さんも笑ってくれるでしょ?



すると、母さんは笑った。


やっと想いが通じたんだと思い、俺は安堵する。



「コウ」


「……?」



母さんが望むなら……
俺は“永遠”という儚いものも信じる。



また、いつか…………
家族みんなで幸せになれるのなら――――。




「じゃあ…――――」



母さんは俯いて言葉を紡ごうとする。

俺は笑顔で
それを受け入れた。


母さんは俺の頬に手を置いて