[なんにせよ、対峙すれば解る事だ]

「そうですね」

 考えていても始まらない。

 ただ真っ直ぐにぶつかることだけが、その理由を知る近道だろう。

[さあ、体を休めようぞ]

「はい」

 シャグレナ大陸に何が待っているのか──シレアたちは不安の中で、そこに向かうしかない。

 これから起こるであろう戦いは、全てのものを巻き込み、他人事にしてくれはしない。

 大地はことごとく血を流し、壮烈な戦いに空は叫びを上げるだろう。

 そんな予感が、明けゆく空からひしひしと伝わってきた。