大樹は気になんなくてもわたしは気になってしまう。 だって今日はいつもより多く走らされたし……。 それに暑かったから、汗もかいたし……。 「そんなこと……ま、いいけど」 大樹がわたしの手を握る。 憧れたこんな光景に顔が緩む。 「何か……夢みてー菜乃羽といられるなんて……」 「うん。わたしも」 諦めてた大樹と思いがつながるなんて……。