偶然なのか必然なのか……。 わたしにも分からないけど。 事実なのは確か。 「あれ? 菜乃羽‐ナノハ‐?」 部活帰り。 駅のホームで、名前を呼ばれて振り返る。 「大樹‐タイジュ‐」 1ヵ月ぶりに見る彼。 一段と男っぽくなった大樹に目を細める。