笑顔でそんな事を言われて、
照れる奈央。

『分かったよ。ついて行ってやる』
『いえーい♪』
そんな話を、いつもみたいな
ノリでしていた。

これから人生を狂わす出来事が
起きるなんて、思いもしなかった。

『あれ、ヤンキーか?』
『だな!行くぞ奈央』
この頃の2人は、ヤンキーや
不良を見ると、自分から絡みに
行って喧嘩を毎日のように
していた。

そんな悪い癖が、最悪な出来事を
引き起こした。

『何だてめーら。どこの中学だ』
話しかけると不良はそう言う。
わりと小柄な女性が5人だった。
たいした事は無い、と思って
ふざけて答えていた。

不良はすぐに手を出した。
それを避け、いつものような
喧嘩が始まった。