「無駄だぞ?今さらあたしを
倒した所で、もう直は倒してんだ…!」
ナジカは後ずさりながら玲に言う。
玲はナジカを見下ろした。

「やめろ…来るな…ッ!」
ただ黙って近付く玲。

「せっかく倒したのに…
意味が無くなるじゃねぇか!
お前のせいで…ちくしょぅ…!!」
拳を振り上げる。


ドッ!!

3分ほど殴ったあと、
ナジカは意識を失った。
その首を掴み、引きずりながら
歩く玲。

警察に連れて行くつもりだった。

「…」

何も言葉を発しない玲の
目には、ただ涙が流れていた。