「やべ…遠くなってきやがった…」
強がるように笑う直。
それを泣きながら、悲しい顔で
見つめる3人と奈央。

「もう…見えな…」
「直先輩!!」

流れる涙。
直の頬には、水が慕っていた。

「ご…めん…な…」

ピー……。

悲しい音が病室に響いた。

大きな画面には、0の文字。
握っていた直の手はいきなり
冷たくなり、ベッドへと落ちた。

「…残念ですが」
医者が繭の肩を叩いて言った。

藍と憂は泣き崩れ、叫んでいた。




「直先輩ー!!!」