また誰かを失うのか?
あたしはまた、誰かを死なせるのか?
あたしの非力ばかりに…

「…優花は、お前に感謝してたよ?」

荒々しい息で、直が奈央に話しかけた。
驚く奈央。
「お前と馬鹿やれて…楽しいって言ってた。
死に顔だって笑ってたしな…」
「でも…あたしは逃げました。優花と
向き合う事が怖くて…辛くて。
だから呉羽高に入って来た」

藍も繭も憂も、話を聞いていた。

「心を閉ざして…優花の探してた…
喧嘩の意味だけを探しに来て…
こんなのただの不良ですよね」