「あたしもそろそろ、過去に
終止符を打たないと。優花の事も」
そう言うと、奈央も
扉から出て行った。

玲と藍しかいない教室。
静かに玲は、口を開いた。

「いかせねーよ」
起きた藍が真剣な表情で
玲を怯えながら見る。

「これ以上、直さんに
無理させるわけにはいかねぇんだよ…」

玲は藍にすべてを話す。
話し終わると、藍の目からは
涙が出ていた。

「それ…、どういう意味…?」