直の目は優しく、凛とした
眼差しは奈央に答えを
教えてくれているようだった。

ーこの人なら。
直先輩なら、絶対に知っている。
意味を、答えを…。

奈央の中に、何かが芽生えた。
絶対に直と怠慢を
はりたいと思った。

「あたし…」
言うつもりは無かったが、
思わず声が出てしまった。
そのまま続ける奈央。

「あたし、絶対に
先輩と怠慢はりに行きます。
だから絶対…勝ちます」
直はそれを聞くと、知ったように
微笑み奈央の頭を叩いた。
「玲はつえーぞ。油断したら
即KOだぜ?」
そして玲を見て、たつと
扉から出て行った。