1年前、大きな橋の下。
直は下っ端を率いて喧嘩をしていた。
繭と憂ですむ相手だった為、
直はつまらなさそうに土手の上で
座っていた。

藍と玲はその土手を
見守りながら喧嘩を観戦していた。
圧倒的な実力差ですぐに終了。

「直先輩!あいつ等、奥端中の
生徒でした」
繭と憂が直へと言う。

「あぁ?中坊?」
「はい。あいつ等は単なる下っ端です。
上が直先輩をご指名しているとか何とか」
「その上とやらはどこにいるんだ?」

直は不機嫌そうに聞いた。
ふいに橋の下を見ると、倒れていた
女子達がいなくなっていた。
不思議に思った直が
下へと行くと、

「私です」
一人の女子が直に話しかけた。