昼ごはんの前、廊下を歩いていると
何人かの倒れている女性が見えた。

「けほっごほ…」
「う…痛ぇよ…ごほっ!」
ナジカ、カエデ、リエ、サツキの4人だった。
奈央は駆け寄る。

サツキだけ、意識があった。
「何があった?」
奈央が聞くと、怖そうに言うサツキ。

「いきなり…現れて…俺たちを襲ったあと、
とどめに…ロッカー倒してきやがった」
確かに隣にはロッカーが倒れている。
そこには全員が抜け出したような
血のあともあった。

「そう」
奈央は立ち上がる。
するとそこにユウが現れた。

「あら、藍さんの仕業っすね」
ユウは少し怪我をしていた。
この間戦った時の傷だろう。

「藍?誰だ」
「藍さんは、直軍隊の中でも恐れられて
いるっす。自分の意見が食い違えば、
味方とあろうと直先輩以外は普通に
ボコりますから」