再び奈央のほうを向く。

「宮崎、先言っとくわ。あたし、仲間以外と
話す時は関西弁やから」
そしてまた憂の方を見る。

「あんたはもう仲間やないで」
ニコッと微笑む繭。
憂が殴ろうとすると、繭は
それを受け止め、蹴りをいれる。
「うッ!」

ロッカーへとぶつかる憂。

「あんたは前仲間だったから、
軽めにしてやったんやで。ふ…」
憂を見下して繭は笑う。

「その程度の実力だと思わなかったわ、憂。
あんたは直先輩に拾われても、結局
ザコやね」
憂は息をすいながら繭を睨んだ。

「てめぇ…!」