次の日、教室へ入ると、
クラスの女子とかなり間を
とりながら座る憂がいた。
「…あんた、直先輩のとこじゃないの?」
奈央が問うと、憂は
不機嫌そうに机を蹴った。
「てめぇ知らねぇのか?ここは、
喧嘩に負けたら勝った奴につくって
ルールがあんだよ」
ふーん、と奈央は聞き流して席に座る。
舌打ちをする憂。
あきらかに納得していないが、
ここに来ているだけマシだろう。
「まぁ良い。時間の問題だ。
てめーが直先輩にまけりゃ、
また元に戻れる」
憂は奈央を見て笑う。
それを見て怖がるクラスメイト。
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