「お墓参りに行ったんじゃないのぉ~?」
藍と玲は2人で教室に残っていた。




帰り道、奈央は1人でさくさく歩いていた。

自分以外に同じ方向の人はいなかった。
てめぇ、何すんだよー!」
「あははは」
笑いながらジャれる高校生を
見つける。奈央は懐かしそうに、
でも悲しくその光景を見つめた。

脳裏にうつるのは、悲しい過去だけだから。

歩く足を速めると、
さっさと家へ帰った。