「何か怪しいんだよなー、宮崎」 教室ではヤンキー達が座りながら アイスを食べていた。 「人を引き寄せねぇっつーか… 隠し事してるっつーか、何つーか」 「何か過去にあったんじゃねぇの?」 「お前知ってんのかよ」 「予想だけどさ」 ガラガラ。 扉が開いた。 奈央が教室へと入り、席へ座る。 しーんとなる女子達。 「宮崎、おはよー」 勇気を持って一人のヤンキーが話しかけた。 名前はナジカ。 「おはよう」 奈央は挨拶をすると、目線を外に向けた。 もちろん無表情で。 ほっとするナジカ。