ドンッ
激しいパンチの音が、教室に鳴り響いた。
…が。

「…!」
奈央は、それを受け止めていた。
そして立ち上がった。

「ふ…。やる気になりました?」
奈央は無言だった。
ユウは風船ガムを膨らまし、わった。

「あんたみたいなタイプ、
嫌いなんすよ」
再び近付くユウ。
「すぐケリつけてやる」

ドカ!

殴り合いが始まった。
とはいっても、一方的にユウが
殴りかかり、それを奈央は避けているだけ。