直さんはいつだって、
あたし達の事を考えてくれてた。
大好きで、守りたくて、
あの人と一緒に喧嘩が出来る・・・
それだけで誇りを持ってた。

少しでも近付きたくて、
喧嘩も強くなる努力をして
ここまで来た。なのに…
あたしの不甲斐なさに、直さんを
亡くすなんて…思わなかった。

認めたくなかったんだ…
直さんを殺したのは、
自分だって事を…

「…う…ッ」
沢山の涙と共に、座り込む玲。
力果てたような顔つきで、
戦闘心は感じられなかった。