「殺す」
本気で怒った繭が、
ナジカを殴りつけて
3段蹴りをお見舞いする。
ナジカは満足そうに倒れた。
殴って殴って3発目で、
ナジカから笑顔が消えた。

「けほっ…」
苦しそうに空気を求めている。
そんなナジカにお構いなしに繭は
玲の所へ走った。

「憂!直先輩、呼んできぃ!
あたし等じゃ応急処置ができへん…
早く!!」
その言葉を聞いて憂は
走って教室へと行こうとした。

「大丈夫だ」
玲の声が聞こえた。
「玲?!」
藍が驚いて名前を叫ぶと、
不服そうな顔をして玲は舌打ちを
した。

「とっさに避けようとして
体制を変えたから平気だったけど、
もし少しでも反応が遅かったら…」
ゾクッと震える一同。
玲も自分で恐怖を感じていた。