藍は壁へ押さえつけられる。
睨みあいをする両者。

「もしも直先輩が、ここにいたら
犠牲を出さずに玲をとめられた」
藍はニヤリと笑う。
それと同時に、玲は寒気がした。
「ふふふふッあははは」
「何がおかしい?」

ドゴッ

藍が思い切り玲を殴った。
衝撃で飛ばされる玲。
それを逃さず藍はもう一発殴る。

「ぉらァッ!!」
スッ

しかし、突然藍の拳を
玲がおさえつけた。

「おぉっ!!」
今度は玲のパンチが藍へ命中。
はぁ、はぁと荒い息でもまだ笑う
藍に玲は苛立ちを隠せない。

「-…ぉらァッ」

パシッ。

玲が振り上げようとした拳を、
誰かの拳が引き止めた。
驚いた顔をして、ソレを見る藍。