「あたし、直からてっぺん奪う
つもりなんですよ。だから、
ここであんたを生かすわけには
いかないんす」

倒れこんでいる女子たちを寝かせ、
奈央は立ち上がった。

「どいつもこいつも、そんなに
てっぺんが好きなのか」
「いやっすね~頂上からの景色は、
最高っすよ」
再び真顔で奈央は問いかけた。

「あんたは、知ってる?」

ユウは「は?」と言った。