「お前が、直さんの何を
知ってるっていうんだよ」
その発言に驚く奈央。
「玲…?」
耳を貸すつもりはない。
拳を握り、奈央を睨み付けた。

「ぅおおぉお!」
シュッ

玲の蹴りを避け続ける奈央。
先ほどとは違う何かを感じる。
奈央は隙を探り、殴ろうとした。
しかし阻止されてしまう。

ドカッ
「ぅッ!!」
激しい音と共に奈央が飛ぶ。

「発火しよったな」
繭が冷静に言う。
微笑みながら藍が言った。
「あたしも加勢したいな~♪」
「お前負けてるだろ」
刺々しく憂が藍を見る。
それに反応して藍は立ち上がる。

「じゃあ憂とやろうかな♥フフっ」
「望む所だ、てめぇとは初めて会った
時からあわねぇんだよ!」
「アハハッ」
「やめへんか!」
繭が憂と藍の頭を殴る。

「何すんだ繭!」
「今はそれ所じゃないやろ!?
ほら、見……」

奈央と玲を見た繭の
口がいきなりとまった。