「ふ…。言葉も喋れねーのか?」

挑発してくる玲。
それでも奈央は焦らない。
自分が何をしたいのか、本気で
分からない様子だった。

藍が真剣に奈央を見つめ憂に話す。
「ふふ…♪あいつ、混乱してる~」
それを聞くと憂は爪を見て言う。
「あんな様子じゃ、玲には勝てねぇ」

玲は奈央にガンを飛ばし、
それに気付いた奈央は平常を
取り戻した。

「お前がいなきゃ」
玲は憎しみが混じるような声で
拳を握りながら言った。
それを頭まで持っていくと、
勢い良く奈央まで走っていく。

「始まりおった」
繭が真剣な眼差しで言った。