次の日、教室に入ると
全員が倒れていた。
「けほっごほッ…ッ!」
「う…いてぇ…」
近寄り体を持ち上げる奈央。

「宮崎、か…。逃げた方が…良い」
不思議な気配を感じて背後を見ると、
可愛らしい女性が見ていた。

「ども。ユウって呼んでねー」
ユウは風船ガムを膨らまし、
帽子をかぶっていた。

「あんた、強いんだってね。
ここの奴ら全員やっちまえば、
のってくるだろうと思って」
笑顔で語るユウ。
そして、ガムを口から出した。