そこに、1人の女性が
入ってきた。

『…う…ぅ』
泣き止まない奈央を目の前に、
その女性は奈央へ話しかける。

『知りたくないですか?』
ふと、奈央は涙を流しながら
その女性を見る。

『優花ちゃんの代わりに、
あなたが呉羽へ来るのです。
その方が優花ちゃんも喜びますわ』
ーそれが、校長だった。

『ふざけるな…人の死体を
見て何も思わないのか!何で
今そんな話が出来るんだ!』
『母親だからですよ』
『!』
奈央の口がとまる。
涙がこぼれて、床へとたまる。

『責任はあなたがとって下さいな。
優花は最後まで…人生を楽しみましたわ』