「ねぇ、梨々ってさ、慧夜のこと好きなの?」


行き成り愛桜がそんなことを言うから、思わずその場をキョロキョロ見渡す。




朝早い所為か、その場にはあたしと愛桜しかいなくて、ちょっと安心した。


「きゅ、急に、何?!」

「んー、何となくそうなのかな~?って」

「り、梨々は…、梨々は…」


そこで口ごもり、「秘密」と口にした。


「愛桜は?」

「あたし?あたしは…、好きだよ?」


覚悟はしてたけど…、やっぱり、そうなんだ…


「じゃあ…両思いなんだ…?」


俯きながら言う。




自分で言って、苦しくなった。



すると、愛桜が口を開く。


「うん。10番目に好きかな!」