「―――梨々!」 「―――!!」 修があたしを抱き寄せた。 修は何も聞かずにただずっとあたしが泣き止むのを待っててくれた。 あたしの心が、ほんの一瞬揺らんだ… ―――修は優しいし、ずっと前からあたしを助けてくれる… ―――あたしは修、慧夜どっちを選べばいいの? ―――ねぇ、神様教えてよ… ―――神様は、あたしに何でこんな意地悪するの? ―――神様まであたしを嫌うの…? ―――ねぇ…ねぇ…