「俺やったら…俺やったら、ぜってぇ梨々のこと泣かせへんよ?」


修は、あたしを包み込むように抱き締めた。




「修…梨々は…」

「言うな。わかってるんや、お前が慧夜のこと気になっとるって…でも…昔から一緒やったやん…俺のことかて頼ってええんやから」


修…ごめんね…




あたしは何て酷い子なんだろう…


どうして、こんなに優しい人を、好きになれないんだろう…




あたしが落ち着くまで、修は胸を貸してくれた。



その後家まで送ってくれて、


「また相談あったら乗るで!慧夜が嫌になったら、俺に乗り換えてくれてかまへんから☆笑」


何てふざけて、励ましてくれた。




あたし…きっともう自分の気持ち、誤魔化せない。


今日の慧夜と愛桜見てわかっちゃった。






慧夜が好き――――――――…