「何やろうな。あいつ。ほんま、訳わからんよなぁ。 マジ、冗談顔だけにしよーやって話やな!?」 「あはははっっは…は……」 あたしの笑い声と顔がどんどん歪んでいった。 修の後ろには、慧夜が立っていたのだ。 「うん?どないしたんや?そんな鬼が現れたような顔して」 「修…後ろ…」 修はゆっくりと後ろに振り返った。 すると、そこには鬼のような顔をした慧夜が立っていた。 「あ…やべ」 修はあたしを連れ、その場を猛ダッシュで逃げた。