「私は、8月18日生まれ、兄弟なし、両親なし」



へへっと寂しそうに笑ったのん

なんでお前笑ってんの
つらくないのかよ


「そんな顔しないでよ。私は寂しいとかないんだよ」


「それ嘘だ」


「嘘じゃないよ。物心ついたときからいなかったんだもん。思い出とかもないし」



じゃあずっと一人だった?

俺はのんは幸せなやつだと思ってた

よく笑って、みんなを明るくできる

だから愛されて育ったって思ってた

俺なんかとは違うと。