日が落ちたところで、宿屋に泊まった。 砂漠を抜けた後だったから、体力的に一度休んだ方が良いと考えた。 焼けた肌がひりひりする。 夜明けと共に起きた。 目覚めは悪くない。 明道は体力のある方ではないが、疲れは殆ど取れていた。 ここからが正念場だ。 明道は駈けに駈けた。 馬を休ませつつ、夜通し駈けた。 自分より先に、馬が潰れた。 新しい馬を買った。 また駈けさせた。