それにしても、これは違反になるのか、はたまた疑問だ。 何しろ、しでかしたのは王なのだ。 妙な注文をしたと思ったら、全部逃亡の準備だった。 金大好は、本当に知らなかったのである。 「何と言うことだ。」 何度目かわからない呟きを繰り返し、ペタペタと歩き回った。 注文した品から簡単に足がつくことはないだろう。 それだけの技量は、自分にあると思っている。 とにかく、自分の身を守ることだった。